ボランティアグループ「コソガイ」が運営する「鎌倉くらしと子育てガイド」の連載記事や、皆様から寄せられた体験談、コラム、エッセイのブログです。

鎌倉くらしと子育てガイド

八雲神社 初神楽

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鎌倉へ引っ越したのは去年の1月終わり。
年末年始を鎌倉で過ごすのははじめてです。

「お正月の鎌倉はすごいよ〜」とご近所さんに聞いてはいたものの、
昔に比べると初詣の混雑もそれほどではないそうですね(美容師さん談)。
歩行者天国になった若宮大路を歩くのは気分爽快。
さすがに鶴岡八幡宮は入場規制されていましたので三が日は避けて、
氏神様の八雲神社と鎌倉宮と本覚寺でまずは初詣をしてきました。

1月6日(土)にはその八雲神社で初神楽があるとのことで、
ダンナ、ウチノコとともにお出かけ。

ウチノコには「かぐら」と言ってもわからないだろうと思ったけれど、
う〜ん、何と説明すればわかってもらえるだろう?
とりあえず「うたとおどりだよ」と教えつつ、歩いて向かうと、
数メートル手前から笛の音が聞こえてきました。

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神社に入ると、神殿の前には竹と縄で四角い空間が作られ、
色とりどりの紙垂で飾られています。
風になびく紙垂がきれい!

思わず「たなばた〜!」と駆け寄るウチノコ。ちょっと違うけど。

すでに神楽ははじまっていて、
みんな神殿の中で神主様が舞う様子を外から熱心に見ています。
八雲神社は小さくて地味な神社なので、
カメラおじさんをのぞくと観光客らしきひとは少なく、
地元の方がふらっと立ち寄っていらっしゃる様子。

神楽の音は日本古来、というよりももっとプリミティブで軽快。
現代音楽にも通じるかっこよさだと、
ダンナは嬉々として録音し持ち帰っていました。

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ときどき神殿から神主様が降りてきて、
外の窯で湧かしたお湯のところに歩いていきます。
笹の葉でお湯をかき回すと、湯気がさ〜っと立ち上ります。
お湯をかき回すときに湯柱が立つと、その年は豊作なんだそう。

神楽を舞い、お湯をかき回し、それを何度かくり返し、
最初は熱心に見ていたウチノコですが、途中からだんだん飽きてきてしまい、
神社の端で砂利で遊びはじめ・・。
あらら、他のこどもも集まってきちゃって、
神楽よりも砂利遊びに盛り上がるこどもたち。

そんなとき「早く早く!」とダンナに呼ばれ、こどもたちとともに走り寄ると、
神主様がぐるぐるっとかき回した笹の葉を参拝客の方に向けて、
お湯をパ〜ッとかける儀式でした。
これを浴びると一年健康に過ごせるそうで、
ちょっと熱かったもののウチノコと一緒にきゃーきゃーと浴びてきました。

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そして、最後には神主様が、赤と黒の天狗のお面をつけて神楽を舞います。
天狗は袖口に隠した飴とみかんを、舞いながら参拝客に向けて投げます。
投げる振りをして投げなかったり、遠くに投げる振りをして近くに投げたり、
とコミカルな動きが笑いを誘います。

こどもたちは大人を分け入って神殿の前に進み、
飴とみかんをたくさんゲットしていました。

ウチノコにも「前に行っておいで」と勧めるものの、
はじめて見る天狗に完全に尻込み。
「いいよいいよ〜」と拒んでいたウチノコも、飴の誘惑には勝てず、
おそるおそる前に出て、なんとか1個だけ飴を握りしめて戻ってきました。

帰り道飴を頬張りながら、「てんぐいたね〜」と興奮気味のウチノコ。

お面をつけただけで、ちゃんとこどもには天狗という生き物が、
実在するように見えるものですね。
お面ってすごい道具です。

by 瀬戸なおよ

<DATA>
八雲神社 初神楽
2008年1月6日 15時〜
八雲神社(鎌倉市大町1-11-2)
拝観料無料

<こづれ豆知識>
神事と神楽は、15時から1時間弱でした。
こどもは1時間見ていられないかもしれませんので、
後半のお湯かけ、天狗の舞を目指して行ってもいいかもしれません。