八雲神社の夏の例祭は、4基の神輿が練り歩くのが有名です。
今年はぜひ大人神輿も子供神輿も参加したいと思っていますが、
まずはその前に鎌倉まつりのパレードで、
子供神輿に参加することにしました。
鎌倉まつりは、鎌倉市観光協会主催の行事を中心に行われる鎌倉の観光行事。
市内の様々な団体が登場する若宮大路から鶴岡八幡宮までのパレード、
鶴岡八幡宮の静の舞、流鏑馬がメインイベントです。
パレードは、音楽隊からミス鎌倉や市長さん、
日本モンゴル友好使節団からよさこいキッズまで何でもあり、
というかんじのにぎやかさ。
その後各地域の山車や神輿が続きます。
大町八雲子供神輿の面々は、大町会館にて法被とはちまきを配られて装着。
みんなで大町四つ角のスタート地点付近まで移動し、
出番まで待機します。
この日は快晴。道路わきで待機しつつ、
わくわくしながらパレードを見つめるこどもたち。
鳶の方の梯子乗りや韓国安東市河回別神グッ仮面劇保存会などを、
「あれなに?」と興味津々にのぞきながら1時間ほど経ち、
いよいよ我々も出発です。
お囃子に続く子供神輿を、小学生と小学生以下に分かれて、
順番に担ぎます。小さく見えてもかなり重い子供神輿。
こどもたちもがんばっていますが、
実はかなりしんどかったのは一緒に神輿を支えたお手伝いの男性陣だった模様。
「ヨイサ、ホイサ、ヨイササ、ホイサ」。
こどもたちと付き添いの大人たち。
一緒にゆっくりゆっくり若宮大路を進みます。
道路の両端にはたくさんの見物客。
所々に知り合いの顔を見つけ、手を振りながら歩きます。
いつも何度も往来している若宮大路も、この日は特別。
鶴岡八幡宮まではそれほど遠くないはずですが、
みんなでゆっくり味わうように歩くと意外とその距離は長く、
たどり着いたときにはかなりの満足感。
はじめは乗り気じゃなかったウチノコも、いつのまにかその雰囲気に飲まれ、
責任感に目覚めたように、真剣な顔で神輿を担いで(つかまって)いました。
小町の神輿でのかけ声は「ドッコイ、ドッコイ」だったけど、
大町の神輿では「ヨイサ、ホイサ」なんですね?と確認すると、
「なんだっていいんだ~」とにこにこした神輿会のおじさんの返事。
ずっと長く続く伝統は正しく守られていないかもしれない。
時代とともに移り変わっていくけど、何か大切なものがある、
そんなかんじがうれしい春の一日でした。
by 瀬戸なおよ
<DATA>
鎌倉まつり
2009年4月12日~19日
鶴岡八幡宮他
参道パレード(若宮大路~鶴岡八幡宮):12日11時~
静の舞(鶴岡八幡宮舞殿):12日15時~
流鏑馬(鶴岡八幡宮馬場):19日13時~
<こづれ豆知識>
パレードは様々な団体が次々と出てきてこどもも飽きません。
大町八雲子供神輿への参加は事前に申込が必要です。
(地域のこどもでなくてもよいそうです。)