紙からウェブへ—地図サービスとコソガイの話(後編)

新しいサイトでも、当初は以前と同じく1枚の地図に複数の地点をまとめたものを作る予定で、実際に動作するところまで出来ていました。でも、数が多ければ重くなるし、狭いスマホ画面ではどうも見づらい。15年前のPCと似たような状況です。何とか改善できないかと何ヶ月も試行錯誤していたのですが……。

2018年夏以降、あちこちのサイトでエラーになった地図を見たことはないでしょうか。GoogleマップがAPI利用料の大幅値上げを行ったのです。最初はAPIも無料で、2012年には有料化したものの大抵のサイトは無料枠内で使えていました。それが無料枠を極端に減らしたので、うちのような弱小サイトでも課金される可能性が高くなりました。料金は従量制で超過分は即請求ですから、何かの拍子にバズってアクセスが集中したら恐ろしいことになりそう。とても安心して使えません。

Googleマップのエラー

よくよく考えてみると、今は検索すればいくらでも地図は見られますよね。また、2016年には鎌倉市がオープンデータを推進して施設情報を公開、鎌倉シチズンネットが「鎌倉なびマップ」を作成しています。もうコソガイでやる意義は薄れてきているわけで、複数地点のまとめ地図はすっぱり諦めることにしました。それまでの作業は無駄になってしまいましたけど。

とは言え、お店や施設の詳細ページには地図があった方が便利です。単純な地図を貼り付けるだけならGoogleマップも無料で使えますが、その場合はGoogleに登録された施設情報や口コミも表示されます。これが曲者で、よく見るとあちこち間違いがあるのです。コソガイの情報は、地元の自分たちが足で稼ぎ、できる限りの調査をしています。でも同じページに食い違う情報があったら、みんな大企業Googleの方を信用しちゃいませんか?

そんなわけで余計な情報がないシンプルな地図が欲しくて、今度はYahoo!を利用することにしました。Yahoo! JAPANにもYahoo! Open Local Platform(YOLP)という地図情報のサービスがあり、APIで自由な地図を作れます。利用制限も緩くて今のところ無料です。世界中で使われているGoogleマップと異なり、YOLPは日本だけなので参考情報が少なくて、プログラミング素人としては苦労しましたが、何とか地図を表示するプログラムが書けました。

それで出来上がったページを眺めていて気付いたのですが、たまに実際の場所と地図上の位置がずれているものがあるのです。「このお店はもっとこっちにあったはず」とか。また、住所が地図に載っていなかったり、住所自体が存在しない場合もあります。そういうものは一つ一つ正しい座標を調べて入力し直していきました。多分ここまで丁寧にやってるサイトは滅多にないと思いますよ。自分たちが把握している身近な地域情報に限定しているからできることです。

詳細ページに地図表示

コソガイのスタッフは3〜4人、それぞれ役割が分かれています。ウェブ上の作業は私の担当で現在データ入力は全て一人で行っています。全部チェックしたつもりでも見落としはどうしても出てくると思います。と言うわけで、「鎌倉くらしと子育てガイド」をご覧の皆様、間違いやおかしな部分を見つけたらぜひ教えていただきたいです。

お問合せ | 鎌倉くらしと子育てガイド
サイトに関するお問い合わせ・運営スタッフへのご連絡はこちらから。

今の地図を提供しているYahoo!だって、急にサービスを辞めたり有料化するかもしれません。ウェブサイトを続けていくには、中身の更新はもちろん、サイト自体も周りの状況に合わせて作り替えていく必要があります。コソガイは活動開始から20年、よくぞここまで続いたものだと自分たちでも思いますね!

鎌倉くらしと子育てガイド by コソガイ
鎌倉で暮らす女性グループ「コソガイ」がボランティアで運営する生活情報サイト

投稿者:プー

前編(紙の情報からオリジナル地図を作るまで)は >>こちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました