ボランティアグループ「コソガイ」が運営する「鎌倉くらしと子育てガイド」の連載記事や、皆様から寄せられた体験談、コラム、エッセイのブログです。

鎌倉くらしと子育てガイド

由比ヶ浜海岸 こどもたこあげ大会

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「鎌倉凧の会」のみなさんが5月5日のこどもの日に、
こどもたちの健やかな成長を願って凧あげをする行事は、
ずいぶん伝統があるそうです。

夏の近いさわやかな5月の空に、鯉のぼりの連凧がなびく姿は勇壮で、
気持ちがのびのびします。

それにちなみ、こどもたちも参加できる凧あげ大会も
毎年5月の休日に由比ガ浜海岸でおこなわれています。

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去年のこども凧あげ大会では、到着が遅く、
配布された手作りの凧はすでに品切れでもらうことができませんでした。

今年は開始時間に合わせて海岸でスタンバイ。
配り始めてすぐに手作り凧をいただくことができました。

「鎌倉凧の会」の指導のもと、鎌倉市青少年育成の会のみなさんが
手作りしているという凧は、どれもしっかりと手がこんでいて、
こどもがよろこぶキャラクターが上手に描かれています。

ドラえもんやポケモンはもちろんアメリカンキャラもいるかと思えば、
なつかしいふくちゃんやわかめちゃんもいます。

並んだ順番に受け取るのでどの絵柄になるかは選べませんが、
ウチノコは好きなトトロの凧を受け取ってよろこんでいました。

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開会の挨拶のあと、各自凧の準備。
いただいた凧にビニールテープのアシをつけ、凧糸をつける。
スタッフの方が丁寧に凧糸のつけ方も教えてくださいました。

さっそく張り切ってあげようとするものの、
なかなか凧が思うようにあがらない。
周りはすいすい凧を遠くに飛ばしているのにどうして??
と悪戦苦闘していると、ウチノコは飽きて隣で砂遊び・・。

数名いらした「鎌倉凧の会」の方をつかまえて指導を仰ぐと、
なんだかブツブツ言いながらちょいちょいと凧の糸を調節。
少し凧がそるように糸をしめて手渡された凧は、
今度は気持ちよく舞い上がりました。さすが!

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調子良く凧があがるとウチノコもすぐに気をよくして、
自分で凧糸を握り、みんなの凧と一緒に遠く遠くあがる凧を
大喜びであげていました。

風向きによって微妙に糸の加減を調節し、どんどん凧を高くしていくと、
それはそれは気持ちがよくて、
いつのまにかウチノコ、ダンナ、ワタシで奪い合って凧をあげていました。

ただし人数が多いので、油断するとお隣の凧と糸がからまって、
双方墜落する事態に。
でもからまった凧をほぐすのに何人も集まってみなで手伝い合い、
ほのぼのした雰囲気。

日本凧の標準型である角凧。
その昔浮世絵や歌舞伎絵が描かれた絵柄は、
今はアニメのキャラクターになっているものの、
大胆な構図は昔の面影を残し、角凧のデザインは伝統を受け継いでいます。

昔々のこどもたちもこうやって海辺で空を見上げて、
無心に凧あげをたのしんだ様子は変わりないだろうと思うと、
不思議な気持ちに。

伝統を堅苦しく守るわけではなく、
生活のなかで変化もしながら自然なかたちで残していく、
それはとても大切なことだと感じました。

その一端を担っている「鎌倉凧の会」の方々のそろいの法被とキャップ姿、
黙々とみんなの凧を調節してまわる姿はとても素敵でした。

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閉会の挨拶の後、こどもたちにはお菓子の詰め合わせの参加賞が。

その後もウチノコはお友だちを見つけてしばらく一緒に凧をあげ、
そしてまた砂遊び。

トトロの凧とお菓子を大事に持ち帰りました。

凧が気持ちよく空に舞う姿と、どんどん成長するこどもの姿は、
確かに重なるものがあると思いました。

by 瀬戸なおよ

<DATA>
由比ヶ浜海岸 こどもたこあげ大会
2008年5月24日 10時半~
由比ガ浜海岸
参加無料

<こづれ豆知識>
手作り凧は数に限りがありますので、
遅くに行くともらえない可能性があります。
海岸の隣はすぐ国道ですので、
凧から手を離して凧が車道に飛ばないようご注意くださいね。