シリーズの最後は、ご利用上の注意や、障害や支援に関するサイトの紹介です。
成人後に障害の診断を受けた「あーるさん」。
このシリーズでは、あーるさんのお母さんが、大人の発達障害・知的障害で「利用できる支援」にたどり着くまでの体験やその時に調べたことを紹介します。
お読みになる皆さんへ
実は母の私自身が未診断の【グレーゾーン】で、発達障害の傾向があることを周囲からも指摘されています。そのため、文章が堅苦しくなったり、くどくなったりしがちで、読みづらかったら申し訳ありません。
このシリーズは読み物と言うより『マニュアル』のつもりで書きましたので、実際に手続きを進めていく時に、必要に応じて参照していただけたらと思います。
あーるの支援については、ほとんど母の私が調べて手続きしたので、親の協力前提でのやり方になっていますが、家族や本人だけで出来ない場合も、第4回の記事で紹介した相談先などで、手伝ってもらえます。支援が必要な方は、諦めずにチャレンジしてほしいです。
地域限定など見つけにくい情報、書類やHPに書いてなくて問い合わせた内容などを優先して、誰でもちょっと調べればわかる程度のこと(例:年金の金額)は端折っていたりもします。制度についての詳細は、記事内に提示してきた行政のHPなどでご確認ください。
また、このシリーズを書いている途中で、発達障害や支援についてわかりやすいHPをいくつか見つけましたので、この後に紹介いたします。
大人の発達障害
【大人の発達障害ナビ】というHPは、武田薬品が運営していて、発達障害についての詳しい情報が大人限定でまとめられています。
用語集やセルフチェック、発達障害の対処法も載っていてとても役に立ちますが、許可がないとリンク禁止だそうなので、興味がある方は「大人の発達障害ナビ」で検索してください。
ちなみに、あーると私でそれぞれ、ADHDとASDのセルフチェックをやってみました。
あーるの場合
私の場合
点数は出ないので、これだけでは診断が下りるレベルかどうかはわかりません。結果は印刷やブックマークして医師に見せることができます。
他に、【政府広報オンライン】にある大人の発達障害に関する記事も、簡潔で読みやすいです。
発達障害の情報
発達障害のさまざまな情報をまとめて公開する、【発達障害ナビポータル】という国のHPがあります。公的機関などが発信する信頼できる情報だけが掲載されています。
これまでこのシリーズで紹介してきた支援以外にも、さまざまな支援が載っています。本人・家族向けのメニューは、ライフステージ別、働くこと、暮らしの支援など、わかりやすく分かれています。
企業が運営しているものでは、【LITALICO発達ナビ】が有名です。保護者や支援者が対象なので子育て情報が多いですが、大人向けの記事もあります。いろんな方の体験談も参考になります。
知的障害の情報は少ない
知的障害は昔から知られていますが、【境界知能】や【軽度知的障害】の生きづらさは、数年前に『ケーキの切れない非行少年たち』の本が話題になってようやく注目されるようになってきたところです。
知的障害については、発達障害に比べると一般向けの情報が少ないです。医療の対象外なので、製薬会社や医師による情報発信があまりない気がします。
子どもの頃から療育手帳を取り、既に福祉に繋がっている方は、わざわざ調べる必要がないかもしれませんが、あーるのように大人になってからわかった人のために、国が【発達障害ナビポータル】のように知的障害の総合的なHPを作ってくれればいいのにな、と思います。
知的障害の基本的な知識については、さいたま市障害者更生相談センターとNPO法人ぷるすあるはが協同制作したページがありました。子どもでも読めるように、とてもわかりやすかったです。関連コラムには【大人の知的障害かも?というときのサポートと療育手帳について】もあります。
他には、発達障害に知的障害を伴うことも多いので、発達障害の情報の中に知的障害の情報も含まれていることがあります。【LITALICO発達ナビ】にも知的障害に関する記事もありました。
最後に
最近、発達障害のエッセイ漫画をいくつか読みました。ああいう読みやすいものが書けたら良かったのですが、難しいですね。
ちなみに、お気に入りは『なおりはしないが、ましになる』、ギャグの癖が強いので人を選ぶとは思いますが、面白いです。あーるより私の方が似た部分が多くて、参考になってます。
あまり体験談っぽくない文章になってしまいましたが、記事の形に整えて公開する場をくださったコソガイの皆さん、チェックしてくださった専門職や保護者の皆さん、ありがとうございます。
投稿者:あーる母
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